コムイの作った薬により後天性女体化した神田。
最初はマジギレするも三歩歩いたらどうでもよくなったご様子。
18歳コンビは悪友。一緒にAVでも見てんじゃないかな。
アレンは初心。
「――――――っ!?!?」
その日、教団本部には声にならない悲鳴が響き渡った。
「?」
夕飯食いに食堂に向かう途中。
ふと、談話室がざわついていた。
随分と人垣が出来ている。
「…………何やってるんさ?」
気になって中へ、そして人垣の中を覗いた。
コチラに背を向けているユウ、それからユウの正面にいるアレンとリナリー。
「ん? どーしたんさ?」
「ラビ!」
俺が声をかけるとアレンがどこかほっとした顔で俺を見た。
? 何何? 何が…………
俺の声に反応したのか、ユウが振り向いた。
「おいラビ、こいつどう思う?」
あ。駄目。負ける。オスの性って奴に。
俺の目はユウが「こいつ」と言いつつユウが自分で鷲掴みにした「ユウの胸」に釘付けになった。
「こりゃまぁ…………またたわわになっちゃって」
「意外にでけぇよな」
確かにユウの胸は結構大きい。…………Dの65と見た。いつものシャツの前が止まってない。そこからちらりと覗いている紫色のモノは何処から入手したんだろう。
「てゆかそれ、どうしたの?」
「あー? 何かコムイが作った薬浴びたらこんなんだ」
あぁ…………コムイかぁ。
「二、三日で戻るって話だがな」
「つかユウ、意外に冷静さね…………」
「ガキになる薬作りやがるんだ、女になる薬作ってたって不思議じゃねぇだろ」
「まぁ確かに」
「だろ?」
この人垣はこの物珍しいユウの巨乳を見たくて出来たのか。
「ところでユウ、それ触っていい?」
「…………物好きだなお前も。別にいいけどつまんねーぞ」
直ぐ傍にいるリナリーとアレンの顔は引き攣ってるけど、理由がいまいち分からない。
「じゃあ遠慮無く」
むに。
「お、柔らかい」
「水いれた風船みたいじゃねぇか?」
「あー、そんな感じ」
むにむにむに。
「この間お前が買ってきた奴の巻頭に載ってた奴もこんな感じの乳してなかったか」
「あの娘も結構大きかったさ」
アレンが素早くリナリーの耳を塞いだ。
むにむにむにむむにむに。
「…………一つ分かったが」
「?」
「やっぱAVのって演技だろ。あんなに煩く騒ぐほど良くねぇ」
「あはは、まぁしょうがないさ。あんなん半分くらいお芝居でしょ」
むにむにむにむむにむにむにむに。
ドゴッ!!
「「!?」」
ぐふっ!?
な、何さ? 何事さ!?
突然ぶん殴られて、涙目でリナリーを見る。
抗議しようと思ってリナリーを見たら…………あれなんか怒ってる。抗議なんて出来るような雰囲気じゃない。
リナリーの耳を塞いでたアレンも唖然とした顔をしている。あれ、ところでその顔、どっちにしてる?
「何を白昼堂々セクハラしてるのかしら…………?」
いや別にセクハラって、ユウ嫌がってなかったじゃん…………。
そんな抗議をしたかったけど、でもそこまで命知らずには慣れなかった。
「ラビ、ちょっとそこに正座して。あと神田も」
「!?」
とばっちりだ、そんな顔のユウにリナリーはにっこり、と微笑みかける。
それから俺達へのリナリーによる説教は、一時間程続いた。