素直になってよ!



 たまにはラビにいい思いさせたっていいじゃないと思った。今では反省している。
 R18につきご注意下さい。





 ええええええええ!?
 何? 何さこの状況!?

 前後に動く黒い頭を見て(あ、旋毛…………とかどうでもいい事を頭の片隅で考えつつ)、呆然としていた。
 頭では呆然としながらもソコは非常に気持ちよく、反応を示している。
 ぴちゃ、とかジュル、とか…………イヤラシイ水音を立てながら俺のムスコを――――――あ、ブックマンJrのジュニアってちょっと面白いかも――――――と再び意識がそれた、まぁそれは置いておいて、兎も角オレのムスコを一心不乱に咥えて、つまりお口でご奉仕しているのは俺の大事な恋人のユウだった。
 恋人だし、付き合って二年。ヤることはきっちりヤッている。ただユウはやたら感じやすい体をしている割にはエッチに対して積極的ではなく、どっちかというとマグロに近い。それが突然この状況だ。何が起こった。

「ん、んく、ん…………」

 小さく鼻を鳴らしたユウが上目遣いにこちらを見る。紅く染まった目元がなんとも扇情的で、ごくりと喉が鳴った。しかしこのフェラテク、どこで覚えてきたんだろう…………彼氏としてはヒジョーに気になる。




 事は30分前に遡る。




 日付が変わった直後。

「ラビ!」
「誕生日おめでとう!」

 パァンッ!

「わっ!!」

 任務帰り。帰りの道中に纏めた報告書をコムイに提出し、司令室から出た瞬間。
 乾いた音に思わず声をあげ、降りかかってきた紙切れをぽかん、と見上げる。それから火薬の匂い。
 クラッカーだ。

「アレン、リナリー」

 頭にくっついた紙切れを取りながら、にこにこと笑っている二人を見る。
 そうだ、誕生日だ。俺の。

「あんがとな」

 ちょっと驚いたけどね。

「プレゼントは神田の部屋に置いてありますよ」
「プレゼント? …………何でユウの部屋?」
「だってラビの部屋じゃブックマンが居るじゃない?」
「そりゃそうだけど…………」

 だからって何で?
 首をひねっている間に二人は「じゃあ! また後でね!」と手を上げて去っていった。

「おう、おやすみ〜」

 …………しかしユウの部屋にプレゼントって、ユウは任務にでも出てるんだろうか。だったら残念だ。折角なんだから一緒に過ごしたかった。エクソシストなんてやってれば、そんなの中々難しいのは分かってるけれど。
 そんな事を思いながら廊下を歩き、ユウの部屋の前。渡されている合鍵でカチリと鍵を開いた。

「…………!?」

 部屋に入って直ぐ目に入るシングルのベッド。の、上。
「何か」がそこに転がっている。
「present for you」と書かれた札を付けられリボンでぐるぐる巻きにされた人間位の大きさの荷物…………つーか赤いリボンの間から所々黒いのが覗いてるんですけど…………まさか!?
 慌ててリボンを解く。と、中から現れたのは予想通り、

「ユ、ユウ? 大丈夫さ!?」

 ぐったりしているユウだった。
 …………あの二人…………
 よくユウをこんなんでぐるぐる巻きに出来たもんさ、普通に大暴れしそうなのに。

「ユウ…………?」

 寝ては居ない。ただ、ぼんやりとした目で反応を示さない。
 ど、どうしたんだろう。

「…………」
「ユウ…………?」

 軽く肩を揺さぶるとユウがようやくこっちを見た
 のそり、と起き上がったユウはそのまま俺のベルトとズボンに手をかけて――――――




 そして今に至る。




 うーん、この感じだと何か一服盛られたんかな…………
 コムイだし、作れない事はないだろう。イヤラシイ気持ちになる薬とか多分そんなんだ。
 つーかよく見たら、ユウの行方知れずだった右手はユウ自身の足の間にあった。(左手は俺のに添えられてる)
 口でしながら自分で自分を慰めるなんてユウが素面だったら絶対やらないだろう。それにしても凄いなコレ、是非録画したい。

「っ、」

 あ、ヤバい、出る…………っ、
 ユウのおでこに手を当てて退けようとしたんだけど、ユウはそれに逆らった。
 
「――――――、ふー、」

 ユウが何度か白い喉を震わせて嚥下する。むしろ最後の一滴まで吸い尽くそうとばかりに吸い付かれて一瞬息が止まった。

「…………、」

 クチクチとこれまたヤらしい感じの音がする。発生源は…………後ろに回ったユウの手だ。どうなってるのか見えてはないけど、でも想像はつく。
 既に唇は俺のから離れて、顔をシーツに埋めている。時折「あ、ぁ、」と小さく声を上げて、腰をビクリと振るわせるのがとってもすっごくイヤラシイ。
 イヤラシくて、いい眺めなんだけど。

「どうせなら一緒にしようよ、」

 そんな一人遊びなんてしてないで。
 多分今俺のヤラシイ顔してんだろーなー、なんて思いながらユウを引き寄せた。







 ・ ・ ・ ・






「所でリナリー」
「?」
「さっき神田に飲ませてた薬、あれ一体何なんです? リナリーが飲ませるくらいだから危ないものじゃないってのは分かってますけど」
「ええ。あれはね、ほんの少しだけ「素直」になる薬なの」
「素直?」
「そう。理性レベルを少し下げて、自分の心に素直になるような薬ね」
「…………はぁ、成程」

((神田に飲ませたらどうなるかは、大体予想がついてます。))


<終>





 今では反省している。
 ようするに神田も普段色々したいけど恥ずかしくてできなかったんだよ! って言いたかっただけですごめんなさいすいません