恋するユウはせつなくてラビを思うとすぐHしちゃうの






 こんなタイトルですがヤッてる事はゴーレム使ったテレH。







 夜も遅い時間。「今日」はあと二時間もない。

「…………」

 久しぶりに戻ってきた教団。幾ばくかの淡い期待を抱いていたが、やはり無駄だった。それを一番惜しんでいるのは本人だろうから余計な事など口にはしないが。

 あと二時間で終わる「今日」は、ラビの誕生日だ。
 そのラビは今任務に出ている。自分の戻りがこの日に間に合うと分かった瞬間からもしかしたら共に教団で過ごせるかも知れない、という淡い期待を抱いていた。
 だが、それと無く訊いたラビの戻りは遅くとも後二日は掛かるという。その間に俺に新しい任務が降りれば、次に見えるのは一体何時の日か――――――などとは考えても無意味なことだ。俺の意思で決まるものでもない。
 
 六月にあった自分の誕生日は共に過ごした。その時に願ったのだ、二ヶ月後の今日を共に過ごせたら、と。叶い難いのは分かっていたけれど願うくらいなら勝手だろう。

 …………色々と未練たらしく続く思考を溜息一つ吐いて断ち切った。気分をリセットしようと努める。これから寝ようって時に俺は一体何を考えてるんだ。
 誕生日を祝う言葉なら、次に会ったときに伝えればいい。それ以上のことも、その時で。
 清潔なシーツの上に寝転がった。自分の体温以外は何も感じない。季節を鑑みればその方があり難いに決まってる、他人の体温で暖められたシーツよりは今の状態の方が快適だ。快適な、筈だ。
 目を閉じて、体の力を抜こうと深く息を吐く。
 ゆるゆると這い上がってくる眠気に身を任せ、意識を断ち切った。







『ユウ』

 …………ん?

『ユウ、いない?』
  
 あぁ、夢、か?
 ラビの声がする…………。

『うーん寝ちゃったかなぁ…………残念さ』

 それにしては随分はっきりと…………。
 そう認識すると、意識がすっと浮上した。両目を見開く。眠りに落ちる前と変わらぬ部屋。余人などあるわけが無く、ただ…………ベッドサイドにいたゴーレムが通信が入ったことを告げるように羽ばたいた。

「…………ラビ?」
『あ、ユウ! …………ごめん、起こした?』

 俺が答えると一瞬喜色を浮かべた声で答え、続いて声量落とし手申し訳なさそうに訊いてきたラビに、

「少しな」

 正直にそう答えた。

『ごめんさ。そっちもう夜中だもんね………』
「…………お前の方は?」
『今夕食時、ってところ』

 あぁ、時差があるからな。
 眠気でぼんやりする頭で納得する。

「何か用か?」
『あぁ…………うん。声、聞きたくて』

 こんな日だからね、と続いた台詞にハッとして時計を見る。「今日」は後三十分ほどだ。

「ラビ」
『うん?』
「誕生日、おめでとう」

 言えて良かった。何時言えるか、分からなかったから。

『へへ、ありがとー。あーあ、本当はユウと一緒に過ごしたかったんだけどねー」

 残念さー、任務だからしょうがないけど、と続いた言葉に小さく返した。

「…………俺も、」
『え?』
「お前と一緒に、いたかった」
『…………』
「お前に触れたい、」

 無理な願いと解っている。

『…………此処からじゃ流石に行けないけどさ、ユウ…………触りっこ、しようか?』
「…………え?」
『今から俺が言う通り触って?』
「――――――…………」







「…………っ、ふ、」
『先っぽ、自分でクリクリしてみて?』
「ふ、ぁぁ、!」

 …………何をしてるんだ、俺は…………。
 こんな事は一人ではまずしない。一人で「始末」する必要が無いほどに俺の欲は薄かった。だが、ラビと肌を重ねあわせるのだけは別だ。その理由は知らない。

『普通に触るんじゃなくて、俺がいつもどんな風に触ってたか、思い出して』

 ラビの声も少し上擦って聞こえる。それがまるで過ごした夜の声と同じように聞こえて、ぞわぞわしたものが腰に這う。足先がピン、と突っ張った。

「あ、ぁ…………っ!」
『イッた?』

 生暖かい欲の残骸はこの手の中。
 果てた筈なのに開かれた体はそれだけでは収まらない。浅ましくて愚かで、けれどラビが悦ぶならそれで良いと思っている。

「ラ、ビ、後ろも、」

 自分自身、こんな声が出るのかと驚いた。まるで盛り場で男を誘う女みたいな声。
 あぁ、きっと俺はおかしいんだろう。
 結局自分を辱めるのは自分の手指なのに。なのにどうしても今は…………

『…………いいよ、奥まで、指が入るまで入れて…………ぐちゃぐちゃにしてあげる。…………早く俺もユウに入れたいさ』

 この白いシーツを今夜は一人で汚す。
 夜を二つ越えたら、きっと二人で汚すのだろう。






<終>




 そして二日後ヤリまくりな訳です。
 ラビ限定で淫乱な神田とか。どうだろう。