※冒頭部分のみR18です。※
18禁回避はこちらから。
「あ、ああ、ああ…………んっ!」
「っ…………!」
甘い、女の子の喘ぎ声が聞こえる。
…………あれ? 何だこれ…………
「あ、はぁ…………ん、ああっ」
ぼんやりとした視界が徐々に晴れてくる。
暫くの間の後に、今自分が女の子に乗っかって腰を振り立てている最中だという事に気が付いた。
…………あ、あれ? ヤッてる最中に意識飛ばしてた? 俺。そんなに良かったんか?
確かに女の子の濡れた肉に包まれる感触は、この子の締め付けのキツさもあって蕩けそうな位気持ちいいし、充血してる分身はガチガチだ。じゅぷじゅぷとヤらしい水音を立てるたびに、嬌声が上がる。
どんな風にこの「彼女」を抱いていたか分からないんだけど(俺にしては珍しく、思い出そうとしても思い出せなかった)、上半身を倒して柔らかい胸に顔を埋めながら腰の律動を早めた。ぽっちりとして存在を主張する朱鷺色の乳首を強く吸い上げる。
「あ、ああ、あ…………っ」
感極まって泣き声みたいな声を上げ、俺を締め付ける中の肉がひくひく戦慄いた。
「――――――あ、あ…………ラビ、ラビ…………ッ!」
…………え?
この声…………。
胸から顔を上げると視界に入ったのは長い黒髪。
え、え? ちょ、ちょっと待って!? この子、誰さ!?
「あぅ、あっ…………、――――――!」
「ユっ…………」
嘘だ嘘だ嘘だありえねー!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ガバッ!
「…………え?」
頭が、たった今まで認識していたことと現状を上手く繋げられない。
カーテンの合間から光が差し込んでいるのを見るに今が朝だというのは理解できる。暫く呆然と虚空を見詰めてから、ようやく合点がいった。
「…………夢…………か…………」
視線を部屋の中央の方へ向けると、そこには床の上に直接眠るアレンの姿。隣室のサブベッドは厳正なるジャンケンの結果ジャスデビが使っている。
思い返せば、あのシチュエーション…………昨日の昼間見てたAVだ。
「はは、は…………そんなに溜まってるんかな…………」
思わず乾いた笑い声が上がった。
あんな夢見て。
愚息は朝だというのに元気だ。
…………しかも。
「何で、ユウさ…………」
何で相手役がよりにもよって?
無い無い、そんな趣味…………
そういやユウはソファーの上か…………と視線をソファーへ向けて、凍り付いた。
そこには、身を起こしてぼんやりと俺を見詰めているユウが、いた。
いつから見てた!? っていうか、寝言で変な事口走ってないよね俺!?
どっ、と背中に冷や汗が滲む。
「…………。」
ユウは体を起こし、俺を見ているだけだ。その上半身はゆらゆら揺れている。
「ユ、ウ?」
「…………」
その体がぐらり、と揺れた瞬間何も考えずにベッドから飛び降りていた。
間一髪、倒れる前にその体を受け止める。落ちた先にはアレンが居る。…………その上に落ちるなんて、また大惨事だ。間違いなく朝から大バトルだろう。昨日だって何かと言い争っては互いに手が出てたし…………。
「全く…………」
しかもこれで起きないしさ…………
「…………!」
何気無く視線を落とした先。
目を閉じ、再び深い眠りの中のユウに、さっきまで見ていた夢のビジョンがダブって見える。
…………あ〜、もう! やめやめ! 幾らなんでもそんな趣味無いさ!
せめて夢の中なら美人なオネーサマにお相手願いたい。
…………こんな…………、幾ら顔は良くても男になんて…………
「ん…………、」
「!!」
ユウが小さく呻いて、寝返りを打つかのように体を動かした。それはまるで腕に体をこすり付けられているような…………
う、わわ、
ざわり、と胸の内が粟立った。
まるでそれは警鐘にも似た、
「…………、」
不思議な感覚だった。
「…………あ、トイレ…………」
「…………ん」
…………ああ、もう朝か…………。
背中が、ギシリ、と軋むように痛んだ。
それはトレーニングをしすぎた時のような感覚に近い。
だが理由は明らかだ。
こんな狭いソファ−で寝たら、当然寝返りも打てずに筋肉が凝り固まるだろう。
何やら寝る前よりも疲れたな…………などと思いながら足を下に下ろし、
ぐに。
「…………あ」
やべ。
そーっと、足を退けてみる。
今結構体重かけたし…………それにどうも鼻っぽい突起を踏みつけた気が…………。
しかし俺が踏みつけにしたモヤシは起きる様子が無い。…………無事だったと解釈しよう。
部屋はシン、としていた。
着替えるなら今のうちだ。
素早くボストンバックを置いた隅へ向かい、一応モヤシに背を向ける。
少し緩んだ胸を覆う晒しを締めなおし、そしてパジャマ代わりだった薄手のTシャツとハーフパンツを脱いで、少し厚めのシャツとジーパンに履き替える。
それからどうせ後でやり直すのだが、目の粗い櫛で軽く髪を梳いた。そうしないと絡んで後で大変な事になる。
ガチャ、
「、」
ああ…………誰か起きてたのか?
聞こえたドアの音に、俺は振り向いた。
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