※冒頭部分のみR18です。※
 18禁回避はこちらから。














 甘い声、湿った空気。
 触れてる滑らかな肌は何処か触れてる感覚が無い。
 限界ギリギリ位にまで開かせた足の真ん中に、狂ったように腰を叩きつけた。

「ん、は、ぅんっ、」

 …………ん?

「あ、いや、あっ、あっあっ、」

 あれ…………? 俺、これ…………、…………!
 またこれか!!

「いや、駄目、いやっ…………っひぁっ!」















「それはもういいっつーんさぁぁぁぁぁぁ!!」


 ガバッ!


 …………勢い良くベッドから飛び起きた。
 二度目ともなれば慣れたもんで、現状把握は極めてスムーズ。

「だーかーらー…………どうしてユウなんさ…………」

 美人なオネーサマにしてくれってアレほど!!
 …………この臨戦態勢の愚息、どうしてくれようか…………。いやどうもこうもないさ、処理の方法は一つしかない。
 気怠くそして重く甘い痺れを持つ体を無理矢理起こして、俺はトイレに直行した。










「…………あふ、」

 夢見の良さ…………いや悪さでまだ瞼が重い。
 たまにはと参加してみた授業。だが意識は後方にばかり向いてちっとも前の黒板になんか行きはしない。いや、やる必要もないけど。
 …………ユウは今朝普通に教室にいた。微妙に顔合わせづらい時に限ってこういう…………。

『大丈夫なんさ?』
『ああ、悪くなってきたらまた保健室の世話にでもなってくる』
『それもどうかと…………』

 あのクロスにたたき出されないもんなの? あのオッサン職務放棄が得意で、用が有って行った筈なのに放り出されたヤツの事とかよく聞くんだけど…………
 かくいう俺もサボりに行くと結構な確率で放り出される。

「…………」

 暇潰しに提出用のプリントに、教師のセリフを色々な言語で書いてみた。勿論理解できなさそうな言葉を選んでいる。どう採点してくるか見物さ。
 それもすぐに飽きてボールペンを放り出した。 やっぱ授業なんてでなきゃ良かった。退屈なだけだ。

 …………今日の昼飯、どーすっかなぁ…………。パンは飽きてきたし…………。

 せめてユウの後ろとかだったら、もっと楽しかっただろうか。
 いやまて、何が楽しいんさ?

 自分の思考回路に一つ溜息を付いた。










「え…………?」

 目の前でユウがびっくりした顔をしている。
 あれ? 知らなかったっけ?

 昼飯時。まだジャスデビやアレンは来ていない。
 恒例となった俺達の昼食会場・屋上で珍しくユウから振られた話題、恋人と仲良くやってるか――――――というものに俺が返した言葉。それにユウは瞠目していた。

「言わなかったっけ? 割と最近何だけどさぁ」
「何で、だ?」
「さー? よく分かんない。俺に飽きたんじゃね? 女の子の考えることはイマイチよく解らんさー」
「…………、」

 流石に本人を目の前にして「ユウの名前をヤッてる時に呼んだから」とは言えない。そんなのもれなく変態さん認定されるに決まってる。
 ユウだってそんな事言われたって気色悪いだけだろう。
 …………あ、今なんか自分で考えて凹んだ…………。

「あーあ。ねぇユウの知り合いにカワイイ子居ない? それかさ、ユウって一人っ子だっけ? 姉妹とか従姉妹とかー」

 アレンが前に似たようなこと言ってた気がするけど。

「…………一人っ子だし従姉妹もいねぇ」
「なんだ。ユウの顔で女の子だったら全然イケんのに」
「…………」

 ユウはもふ、と一口パンを齧った。
 美味しいとは思ってないのは明らかな顔で、考え事をしている顔で口元を動かしている。伏せられた目元には長い睫毛が影を作ってた。
 
「でも男は無いさ。無い無い」
「…………お前は」
「?」
「俺と同じ顔した女がいいのか?」
「!」

 やばっ…………

「あ? あー…………いやそういうんじゃなくて、ほらユウ女顔だしイケっかなーって。まぁ好みじゃないけどさぁ」

 慌てて視線を逸らしながら何でも無いことのように嘯いてみせる。

「そうか」
「それにやっぱ顔も大事だけど性格も大事じゃん? 今度は大人しい子がいいさ」
「…………」

 もう一回みた隣では、ユウはぎゅっ、と眉根に皺を寄せて、何処かを睨むようにしていた。




 
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