話の中に入れられなかった日常会話集。
 捏造神田両親出没多数注意。
 尚基本は神田父=短髪神田氏、神田母=あの人のつもりで創作しています。





「あれ、これユウの入学式?」
「お前人のアルバム見るの好きだな…………あぁ、転校する前の高校のだな」
「いや俺の知らないユウの事、頭に叩き込んで置きたくて…………こっちの学校の時はスカートだったんだ」
「あぁ、元々男装しろって五月蝿かったのは祖父様祖母様だったしな。父上と母上はさほど気にしてなかったが」
「へぇー。…………ん? これお父さん?」
「あぁ」
「…………お父さんも髪長かったんだ?」
「渡米して直ぐに切ったらしいけどな。女に見間違われること多かったらしくて。母上が残念がって愚痴電話着てた」
「…………」(そらこれなら間違われるよなぁ…………50近くのおっさんがこれか…………)

「…………あれ? お母さん何で残念がったんさ?」


 神田母の趣味:旦那と娘の髪を弄ること。


 





「へ、ユ…………じゃない、これもしかして」
「? 父上の写真がどうかしたか」
「!?」(これで男!?)
「父上は高校卒業するまで男だって母上以外にはバレなかったらしい」
「あれ、こないだ言ってた伯父さんは?」
「知らなかったらしいぞ」
「なんか伯父さんにとっては可哀相な展開が予想できたんだけど」
「?」


「くしゅんっ…………風邪かなぁ?」


 告白された時に慌てて実は男なんだごめん、した神田父。
 ついでに俺はお前の姉さんが好きだとも言った。
 地味に酷い。でも親友。尚、アルマは独身の模様。






「うっわちっちぇー! かわいー! ユウ、これ何時の?」
「…………ん? あぁ、俺の五歳の七五三だ」
「へー、でも七五三でもやっぱり袴っぽいの着るんだ…………あれ、ところでこのお母さんの隣の人だれ? なんか目元似てる…………?」
「アルマ伯父さんだ」
「伯父さん?」
「母上の弟。父上の一番親しい友人で、昔から随分可愛がってもらってる」
「そうなんだー」(…………あれ、何か寒気が…………)


「へぇ、うん、そうだね、うん…………姉さんがそういうなら大変だね」
「うんうん、分かった…………うんじゃあ、またね」

「…………ユウに彼氏、かぁ…………」


 大体ラビにとっては嫌な予感しかしない展開。
 神田母=あの人なので(?)アルマにはその弟になっていただきました。
 神田父の親友。尚初恋の人は女装してた神田父。その後事情を知って恋に破れる。







「…………ねえユウ」
「何だ?」
「さっきお父さんと廊下ですれ違ったんだけど、何かめっちゃキレてたんだけど俺なんかした…………?」
「あー………違ぇだろ。なんか昼間会社の男に誘われたってキレてたからそれだと思う」
「!?」
「『既婚者だよクソが、嫁一筋だ馬鹿野郎!!』ってキレてたからな」
「え…………っとまずそれ以前に相手男…………?」
「?」

 日常茶飯事。
 相手が男であることよりも既婚者だと知ってるはずなのに誘われた事が大問題。







「ねぇねぇユウ」
「ん?」
「今日の昼にさー、廊下でお母さんに会ったらさぁ」
「ああ」
「『昨日もあの人がごめんなさいね、遅くなってからの一人娘だからユウが可愛くて仕方ないのよ』って言われたから『じゃあいっそユウに弟か妹作ってあげてほしーさ』って言ったら」
「待てお前人の親に何言ってくれてんだ」
「『いくらなんでももう無理よ〜だって還暦まで後五年よ?』って言われたんだけど冗談きついよねー」
「? 別に冗談じゃねぇけど…………」
「…………!!?? マジで!? ユウのお母さんて三十代半ばじゃねぇんさ!?」
「お前俺の年齢考えろよ」

 なお神田父は還暦まで後七年。姉さん女房。
 ただでさえ若く見えるタイプなのに東洋人フィルターで周囲に比べると更に若く見える。