ラビ:大学生。二匹の飼い主。学業よりも猫達の飼育に熱中する駄目学生(成績優秀)
 リナリー:ラビの家の隣に住む女性。自宅で猫を飼っている。突っ込み要員。
 あれん:先住猫。白毛の♂。一歳(位)。元野良。食い意地が張っている。
 ゆう:後輩猫。黒毛の♀。二ヶ月。ラビがあれんのお嫁さんにと連れてきた。

 ウォーカーさんと神田さん:ラビの大学での友人達。半端無く仲が悪い。この話には出てこない。


 僕はあれん。
 ご主人様のラビに拾われて半年の元野良です。
 ご主人様のラビは一杯ご飯をくれる、いい人です。
 ある日、らびは僕の毛を梳かしながら言いました。

「あれんももう一歳かー。そろそろお嫁さん連れてきてやるからなー」

 およめさんって何かな。食べられるものかな。
 そんな事を考えたのが二日前。

 それで、今日。

「ただいまー! あれんー、出といでー」

 ラビが帰ってきました。
 呼ばれたので僕は、お昼寝していた所から抜けだして玄関の方に行きました。
 ラビは笑顔で、ごそごそ音がする箱を持っています。

「お嫁さん、連れてきたさ!」

 およめさん? この間言ってた? 食べられますか?

 ラビはその箱を床に置いて、開きました。食べられるものを期待して覗き込むと――――――

「フーッ!!」

 そこにいたのは、すごい勢いで毛を逆立てている、黒毛のちっちゃい女の子でした。








 暫くしたら、家にリナリーがやってきました。リナリーはラビの友達です。

「え!? もう!?」
「そうさー。ペットショップで見つけてさ、一目であれんの嫁にするならこの子しかいない! って思って」
「でも…………この子まだ二ヶ月位でしょ? まだ無理じゃない?」
「直ぐにおっきくなるっしょ」
「…………あれん君に、物凄い威嚇してるけど」

 ラビが連れてきた女の子は、ソファーの上から僕に対して威嚇しています。

「フーッ! シャーッ!」

 といっても別に怖くありません。野良だった頃大人の猫に散々追いかけられた事を考えればこんなちっちゃい女の子くらいなんてことはありません。

「あの子怯えてるわよ」
「んー、今日連れてきたばっかだからなぁ。取り敢えずケージに入れとく」

 ラビはひょい、と女の子を抱き上げました。突然抱き上げられて怖かったのかラビの手をガジガジ噛んでいますがラビは動じません。

「ほら、ゆう。そろそろネンネするさー」

 女の子をケージに入れたラビは上から毛布を掛けました。僕はあの子の匂いがするのでちょっと気になって暫くケージの周りをうろうろしますが出てくる様子もないので、その内飽きてラビの方へ行きました。

「何時頃子供見れるかなー」
「あと半年くらいは無理そうじゃない? せめて九ヶ月くらいにならないと」

 ラビとリナリーはなにか話しあっています。
 僕は眠くなったので、ラビの膝の上で寝ました。







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